2021年4月11日(日)、BC学院の第6回文化学習ツアーでは恭王府を見学しました。
今回は日系のメディア、旅行業、政府関係の方々にご参加いただきました。参加者によると、皆さん恭王府はほぼ初めてだったようです。恭王府は完全な状態で現存する清代の最も豪華な王府であるにもかかわらず、北京の観光名所の中でも故宮ほど知名度が高くなく、こんなに多くの面白い歴史ストーリーや庭園設計があるとは思わなかったと、皆さん賞賛していました。
例えば、高価な金糸クスノキで作られた宮殿は精巧で上品です。さらには貴重なタイルも、昔から皇帝家専用のものだったのです。
また、例えば、後罩楼の後ろにある窓は、一つ一つがそれぞれ違った形をしていますが、なぜでしょう?元々、蓄財をしていた和珅(ヘシェン)は、散歩をしながら、自分の家にある金品?宝物を見るのが好きでした。窓の作りが違っているため、和珅はどの部屋に何があるのかがすぐわかったのです。
さらには、天下第一の「福」、敷地内のどこでも見られる「コウモリ」のデザイン、後ろの庭園で一番目立つ巨大石、あずまやのタイルの奇妙な形???それぞれのデザインの秘密について、龍先生がデザインの背景の歴史知識と一緒に詳しく紹介してくれました。その気楽で面白い説明は、多くの中国人観光客の足を止めて「盗み聞き」するほどでした。笑
最後に、参加者が次のような質問をしました。和珅はそんなに多くものお金を蓄えこんでいて、皇帝もその事を知っているのにどうして罰しなかったのか?龍先生は多くの歴史知識を紹介しました。例えば、政務を思い通りに処理し、満?漢?蒙?チベットの4つの言葉に精通し、さらにイギリスからの外交使節の接待にも成功しました。彼の儀礼態度が良く、上品に話し、学識が豊富な様子はイギリス人にとても深い印象を残しました。ここからも私たちはビジネスの秘訣が見てとれます。所属内でしっかりと昇進したければ、確実に自分自身の核となる競争力を強め、自分が他の人に取って変わられないようにしなければいけないということです。
知らず知らずのうちにツアーも終わりに近づいてきました。この豪華な王府を通じて、昔の中国の人の知恵を見る事ができただけではなく、歴史を鑑としてビジネスの秘訣も理解することができました。本当に価値のあるツアーでした!
ただ、今回一回の見学で恭王府を全て理解できたと思わないでください。ここにあるまだまだたくさんの秘密があなたを待っています。BC学院は、何人であるかに関係なく、交流の好きな皆さんが、今後の文化学習ツアーにご参加いただけるのをお待ちしています!